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『抜かないといけない歯』を残すための矯正

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。
最近は暖かい日が続いています。
12月に入り、師走ということで寒さと年末だなと毎年感じる季節ですが、今年は気候のせいかあまり感じませんね。

しかし、天気予報では西宮は週末に最低気温はマイナスになるそうです!
本当に寒暖差が大きいので皆様体調にはくれぐれもお気をつけください。

さて、先日は日曜日に矯正セミナーを受講しました。
歯を抜かなければいけないといわれることがあるかもしれません。

人が歯を失う原因は大きく2つ 虫歯 と 歯周病 です。
虫歯で抜かなければいけないケースはどういう時かというと虫歯が大きく進行し、歯ぐきの下まで虫歯が進行してしまった時です。

『ここまで放置することはない…』

という方も気をつけてください。
差し歯の中で虫歯が進行し、歯がぽろっと取れたら実はこのような状態だったというケースがよくあります。
特に神経を抜いて差し歯を入れた歯は痛みもなく見た目も変わらず進行してしまいますので注意してください。

こうなってしまうと歯の根っこは歯の屋台骨です。
それが弱っている状態で上に被せ物が入ると歯が折れるリスクが高くなります。

ポイントは『健康の歯の質が歯茎の上にあること』です。
なぜなら普段歯磨きでケアできるのは歯茎の上までだからです。

そんな時に行うのが歯を牽引する装置を用いて歯を残そうとすることです。

上記の様なゴムの力ではを引っ張り上げて、健康の歯質を歯茎の上まで持ち上げます。
こうすることでこのあとで差し歯をいれても予後の良い状態を作りやすくなります。
また歯を抜いた後で歯をそのまま放置しておくと歯が傾いてくるのはご存知ですか?

傾いた歯をそのまま使用すると、噛んだり力がかかった時に予後があまりよくないのはお分りいただけるかと思います。
その際に『アップライト』と呼ばれる方法で歯を上記のように起こしてあげてから処置することでしっかりかめる環境を作ることも可能です。


歯科治療もそうですが、『一手間怠り、後の二手間』になります。
歯を入れる前にしっかり対策をとる必要があります。


先日は歯科医師会の会合にも参加してまいりました。
テーマは災害対策です。
今から30年以内に南海トラフ地震が起こる可能性は88%もあるそうです。
いざ地震が起こった時にそこから対策をするのではなく、事前にある程度のシミュレーションをしておくことは大切だと思います。

ご来院される患者さま、スタッフ、家族全員の安全を守るために
西宮歯科医師会ではこのようなマニュアルの整備を行っております。