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季節の変わり目とお口の健康について

9月に入り、台風のニュースを耳にする機会が増えてきました。蒸し暑い夏から、少しずつ秋の気配が感じられるこの時期は、天候の急な変化に体調を崩しやすくなる方も多いのではないでしょうか。気温や湿度のアップダウンは自律神経の乱れを引き起こし、身体全体のバランスだけでなく、お口の健康にも影響を及ぼすことがあります。

たとえば、季節の変わり目に「口内炎ができやすい」「歯ぐきが腫れた感じがする」といった症状を感じる方も少なくありません。これは、体の抵抗力が落ちることでお口の中の細菌が増えやすくなることが関係しています。特に歯周病菌は、免疫が弱まったときに活動が活発になるため、普段は気にならなかった歯ぐきの腫れや出血が目立つこともあります。

また、台風シーズンは外出を控える方が多いため、歯科医院への通院が先延ばしになりがちです。しかし、歯の痛みや違和感は「待っていて治る」ことは少なく、むしろ放置することで症状が進行することがほとんどです。特に虫歯は進行すると神経まで影響が及び、強い痛みや長期の治療が必要になるケースもあります。忙しい季節の変わり目だからこそ、「少し気になる」を放っておかないことが大切です。

さらに9月は、食欲の秋の入り口でもあります。栗やさつまいも、新米や果物など、旬の美味しいものが食卓に並ぶ季節。しっかり噛んで味わうためには健康な歯が欠かせません。よく噛むことは消化を助けるだけでなく、脳への刺激にもつながり、集中力や記憶力の向上にも役立つといわれています。「美味しい秋」を楽しむ準備としても、定期的な歯のチェックはおすすめです。

最後に、台風が来るときに「非常食」を準備するように、お口にとっても「備え」が大切です。歯ブラシやフロスなどのケア用品を切らさないようにしておくこと、体調を崩す前に歯科でのメンテナンスを済ませておくことが、いざというときの安心につながります。

季節が移り変わる今こそ、ご自身の体調とともに「お口の健康」にも目を向けてみませんか?