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プラークと歯石は何が違う?

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。

今回は、プラークと歯石の違いについてご紹介します。来る6月4日から10日までは、「歯と口の健康週間」です。この週間は、歯と口の健康に関する正しい知識を身につけ、歯科疾患の予防や疾患の早期発見、早期治療に繋げることを目的としています。お口の中の汚れとして代表的なものが「プラーク」と「歯石」ですが、これらにはどのような違いがあるのでしょうか?

●プラークとは

歯や舌の表面に付着するプラークは、食べかすとは異なります。口の中に残った食べかすをもとに細菌が繁殖してできた「細菌の塊」のようなものです。プラーク1mgには300種類以上の細菌が棲みついているともいわれています。プラークはやや黄色を帯びた白色をしていて、粘着性があるためうがいをするだけでは取れません。食事をしてから約8時間ほどでプラークが形成され始めるため、食後や就寝前の歯磨きを欠かさず行うことが大切です。

●歯石とは

プラークが石灰化して石のように硬くなったものを歯石といいます。歯石には大きく分けて2種類があり、歯ぐきよりも上の見える部分に付着するものを「歯肉縁上歯石」、歯ぐきの下の歯周ポケット(外からは見えない部分)に付着するものを「歯肉縁下歯石」とよびます。歯肉縁上歯石は唾液成分を主体として石灰化したものなので淡黄色~白色をしていますが、歯肉縁下歯石は歯周病の原因菌によって引き起こされる炎症より黒色をしています。

●プラークと歯石の違い

このようにプラークと歯石は異なるものですが、一番の違いはセルフケアで除去できるか否かです。プラークは粘着性があり歯の表面にしっかりと付着してはいるものの、患者様ご自身で歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシを使って機械的に取り除くことはできます。一方、歯石は歯磨きなどのセルフケアでは除去できません。歯科医院で超音波スケーラーやハンドスケーラーなどの専門的な器具を用いて除去します。

●まとめ

今回は、プラークと歯石の違いについてご紹介しました。正しい知識を持ったうえで毎日の丁寧なセルフケアや定期的な歯科医院の受診を心がけましょう。

定期検診やクリーニングのご予約は、お気軽に当院までご相談ください。