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矯正治療後に気をつけたい「後戻り」とは

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。

今回は、インビザラインの治療後に気をつけたい「後戻り」についてご紹介します。インビザラインとはマウスピース矯正の一種で、歯並びや嚙み合わせを整えていく矯正治療方法です。矯正治療は歯が綺麗に並んだらそこで完全に治療が終わるわけではないのをご存じですか?

●矯正治療で動いた歯のその後

インビザラインでは、マウスピースと歯列のずれによってかかる力を利用して歯を少しずつ動かしていきます。そしてマウスピースを1~2週間ごとに次の段階のものに変えていくことで、理想の歯並びや噛み合わせを目指していくのです。ここで気をつけなければならないのは、歯が綺麗に並んだあと歯がすぐにその位置に定着できないということです。そのため矯正治療が終わった後に再び歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。これを「後戻り」といいます。

●なぜ後戻りが起こる?

後戻りがなぜ起こるのかについての詳細は明らかになっていない部分もありますが、おおむね以下のようなことが原因であると考えられています。

・歯がもとにいた位置を覚えていてそこに戻ろうとする

矯正治療によって歯が動いたあとであっても、歯はもともとの居場所を記憶していると考えられています。それによりもとの場所に戻ろうとしてしまいます。

・歯根膜の緩みによって歯が動く

そもそも矯正治療で歯が動くメカニズムには、歯の根の周囲を覆っている歯根膜が大きく関わっています。これはワイヤー矯正であってもインビザラインなどのマウスピース矯正であっても同じです。矯正治療が終わってすぐはまだ歯根膜が緩んでいて、歯が動く可能性のある状態になっています。そのため、もとの居場所に戻ろうとして再び動いてしまうのです。

●後戻りを防ぐには?

後戻りを防ぐにはどのようにすればよいのでしょうか。それは、矯正治療で一通り歯が動いて綺麗に並んだ後に、「保定期間」を適切に過ごすことです。具体的には、リテーナーとよばれる装置を一定時間歯列に装着します。リテーナーは歯を矯正治療後の位置に定着させるためのものであり、装着時間が不足すると後戻りが起こりやすくなってしまいます。一般的に、保定期間は矯正治療で歯を動かすのにかかった時間と同程度必要であるといわれています。

●まとめ

今回は、インビザライン治療後の後戻りについてご紹介しました。せっかく治療した歯並びや噛み合わせをその後も維持できるように、保定期間はリテーナーの装着時間を守りましょう。

インビザラインでの歯列矯正にご興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。