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歯が黒いのはむし歯?着色?
こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。
奥歯の溝が黒くなっていたら、むし歯になってしまったかもしれないと不安になる方は多くいらっしゃるかと思います。しかし、溝が黒くなっているのは必ずしもむし歯とは限らないのです。
今回は、むし歯や着色で歯が黒くなる原因についてご紹介します。
●むし歯はなぜ黒い?
むし歯の原因となる細菌は、代謝により硫化水素を発生させます。硫化水素は鉄と反応して硫化鉄となりますが、これが歯の成分であるコラーゲンと結合することで黒く見えるようになります。エナメル質は有機物質が2%程度しか含まれていないため、むし歯がまだ進行していない段階であれば歯が黒くなることはあまりありません。むし歯になっている箇所に着色すると黒く見えることはあります。むし歯が進行して有機物質が30%程度を占める象牙質に達すると、硫化鉄が溜まりやすくなり、黒く見えるようになります。
●着色
お茶やコーヒー、ワインなどに含まれるタンニンやポリフェノールという色素が原因となり、歯に着色すると黒く見えることがあります。また、たばこのヤニも着色の原因となります。これらの着色汚れは、軽度であれば定期検診でのクリーニングなどで落とすことができます。
●むし歯や着色を予防するためには
むし歯を予防するためには、まずは基本となる毎日の丁寧な歯磨きが大切です。日々の生活の中で着色を防ぐためには、色の濃い食べ物や飲み物を摂取したあとは水で口をすすぐ、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用するなどのことを心がけるとよいでしょう。そして、セルフケアだけでは落としきれないプラークや着色は歯科医院でのクリーニングで落とすことができます。歯科検診とあわせて、定期的にクリーニングも受けるようにしましょう。
●まとめ
このように、歯が黒くなる主な2つの原因は、むし歯と着色です。むし歯の場合は削って詰めるなどの治療が必要になりますが、着色であれば削るような処置は必要ありません。どちらの原因によって歯が黒くなっているのかを患者様ご自身で見分けることが難しいので、気になる箇所があれば早めに歯科医院で確認してもらうようにしましょう。