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冬の寒さと食いしばり

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。

寒い日が続くと気になるお口のトラブルが、無意識のうちの食いしばりです。家から出て急に寒さを感じたときなど、口や顎周りに力が入ってしまうことはありませんか?

今回は、寒い時期に起こりやすい食いしばりについてご紹介します。

●食いしばりとは

食いしばりとは、日中や就寝時を問わず、無意識のうちに上下の歯が当たっている状態をいいます。本来であれば、上下の歯が接触するのは食事の時や会話をするときなど瞬間的なものであり、合計しても1日20分ほどです。歯を食いしばっているときにかかる負荷は60kg程度、さらにそれが就寝時になると体重の約2倍にも及ぶと言われています。思っている以上に大きな負荷がかかっているということも知っておきましょう。

●なぜ冬に起こりやすい?

冬の寒さに耐えようと身体に力が入ると、顎周りの筋肉も収縮します。筋肉が緊張状態になると、食いしばりが起こるのです。無意識のうちに食いしばっていると、それにより歯や顎が痛む、顎が疲れるなどの症状を引き起こすことがあります。

●食いしばりによってどのようなリスクがある?

無意識のうちの食いしばりを継続的に行っていると、歯の噛む面(咬合面)を中心に表面のエナメル質や象牙質が削れる「摩耗」を引き起こします。すると、冷たいものがしみやすくなる知覚過敏に繋がることもあります。また、食いしばりが長期にわたると歯や顎の関節に負担がかかり、場合によっては歯が割れる(ひびが入る)、詰め物や被せ物が外れやすくなる、顎関節症を引き起こすなどのリスクがあります。さらに、食いしばっているときは口周りだけでなく首や肩の筋肉も緊張状態にあるため、肩こりや頭痛を生じるケースもあります。歯や口だけでなく全身の不調に繋がる可能性があるため、注意が必要です。

●まとめ

このように、冬の寒い時期には特に無意識のうちの食いしばりに気をつける必要があります。寒さに耐えずにすむように、場所に合わせて服装や室温を調整し、食いしばりが起こらない環境を整えましょう。就寝時の食いしばりに対してはマウスピースなどをつけて対策する方法もあります。

食いしばりにお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。