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歯周病と全身疾患について

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。
突然ですがみなさんは歯周病と全身疾患の関連性について午前時でしょうか?

実は、歯周病にかかっている人は、
がんになるリスクが1.24倍」「脳梗塞のリスクが1.63倍
糖尿病にかかるリスクが2.0倍」「狭心症・心筋梗塞のリスクが2.11倍」といわれ、
歯周病が全身へのリスクを高めることが報告されています。

歯周病の原因は、歯垢と呼ばれる細菌です。

歯垢は時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなり、
嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとします。
身体が侵入を抑えようと攻撃するのが歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状が出てきます。

歯茎からの出血は歯周病菌と白血球の戦いの証で出血をそのままにしておくと、
歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。

炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。

炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせ(糖尿病)、早産・低体重児出産・肥満・血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。

歯周病を放置すると、七大生活習慣病の中でも日本人の死因の上位を占める
「がん(悪性新生物・上皮内新生物)」「心疾患」「脳血管疾患」にかかるリスクが高まるということをお話ししました。


歯周病菌はアルツハイマー病の誘発と症状悪化に関係します。
また歯数と義歯は「寝たきり」にも関連すると言われ、よく噛まない生活が続くことで歯槽骨がやせていき、咀嚼に必要な筋肉も衰えていきます。

こちらは新聞の抜粋ですが、
80歳で20本以上歯がある人の認知症保険の費用が減額になるなど、歯科と全身疾患の関連性は少しずつ世間に認知されつつあるかと思います。

「CURE(治療)」から「CARE(予防)」へ 予防の意識をもっと高めていきたいと思います。

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新型コロナウイルスの新たな変異株がニュースになっています。
オミクロン株はスパイク部分の変異が30ヶ所以上といわれており、
従来のワクチンが正しく効果を発揮できるのか不明な点もまだまだたくさんあります。

過度に恐れることはせず、従来の個人でできる行動【うがい・手洗い・マスクの着用を徹底する】ことが大事かと思います。

2022年もまだまだコロナ禍が続きそうですが、今国内で落ち着いている状況ができる限り継続し続けますように。

今日はまた一段と寒い日になっています。

体調管理には十分に気をつけていきましょう。