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口呼吸はNG!?歯並びとの関係

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。

風邪や花粉症などで鼻が詰まっていたり、マスクをしていることで息苦しくなり、ついつい口呼吸になってしまうことはありませんか?

実は、鼻呼吸と口呼吸では身体に与える影響が大きく違い、口呼吸は歯並びにとってさまざまな悪影響があるのです。

●鼻呼吸のメリット

人をはじめとするほ乳類は一般的に鼻で呼吸をします。鼻呼吸を行い、舌が上あご前方の場所におさまっていると、口の中から上あごに自然な力がかかります。また、鼻呼吸をしている時は口を閉じているため、口の周りの筋肉によって、口の外側からも力が加わります。このように、口の内側と外側両方から圧力がかかることでバランスが取れて歯並びを正しく整えることができるのです。

●口呼吸の危険性

鼻呼吸ではなく口呼吸をしてしまうと、舌は低い位置に置かれます。その状態だと、口の内側からの力が強くかかりすぎて、口の外側の力とのバランスが崩れやすくなります。また、内側からの力が強すぎると下あごが突出した「受け口や八重歯」などの原因にもなってしまいます。口呼吸で口腔内が乾燥すると唾液の分泌が減少し、菌が繁殖しやすい環境になるため、虫歯や歯周病、口臭の原因にもつながってしまうのです。

●口呼吸になる原因

口呼吸になってしまう原因としては、主に下の3つが挙げられます。

①筋力不足

口の周りには口輪筋と呼ばれる筋肉があり、唇を動かすのに使用されますが、年齢と共に筋力が低下していきます。口輪筋の衰えにより口をしっかり閉じていられなくなるため、口が開いたままになり口呼吸をしやすくなるのです。男性では60歳前後、女性では70歳前後から著しく口輪筋の筋力が低下しやすくなります。

②鼻炎などによる鼻詰まり

アレルギー性鼻炎など慢性的に鼻炎で鼻が詰まっていると、鼻で呼吸ができず自然と口呼吸になってしまいます。口呼吸になってしまうと細菌の侵入を防ぎづらくなる上、口内が乾燥しやすくなることによって、感染症にかかるリスクも高まります。

③幼少期からの癖

先天的な要因や小さい頃からのクセで歯並びが不揃いになり、口呼吸が引き起こされるものもあります。指しゃぶりや爪を噛む癖があると、通常よりも強い力で口の中から歯列を押し出してしまい不揃いな歯並びになるおそれがあるので、注意が必要です。また柔らかいものばかり食べるなどで口の筋力が鍛えられないと、口呼吸になってしまう可能性があるのです。

●【まとめ】

鼻呼吸を心掛けましょう!普段何気なくしている呼吸が、大きな影響を及ぼすことがおわかりいただけましたか?これからは意識して「鼻呼吸」をするように心掛けてみてはいかがでしょうか