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デンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう

こんにちは、西宮アクア歯科クリニックです。

むし歯や歯周病など、お口のトラブルを予防するにはプラーク(歯垢)を落とすことが非常に重要ですが、歯ブラシだけでは実は綺麗に落とし切れないということをご存知でしょうか?

今回は、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方や使い方についてご紹介します。

●歯ブラシだけで磨いていませんか?

毎日歯ブラシで歯を磨いていらっしゃる方はほとんどかと思いますが、歯ブラシ以外のツールは使っていらっしゃいますか?平成28年度の厚生労働省による歯科疾患実態調査によると、デンタルフロスや歯間ブラシを用いた歯と歯の間の清掃を行っている人は全体の約4割弱との結果を得ました。以前に比べると少しずつその使用率は高くなってきましたが、歯科先進国であるスウェーデンなどと比べるとまだ低い数値です。

歯ブラシだけで磨いた場合は、お口の中全体のプラークの6割程度しか落とすことができないといわれています。しかし、デンタルフロスや歯間ブラシを用いることで、除去率を8割以上に引き上げることができるのです。

●デンタルフロスの種類と選び方、使い方

デンタルフロスは、自分で長さを調節し、指に巻きつけながら使用するロールタイプと、持ち手のついたホルダータイプの2種類に分けられます。さらに、ホルダータイプには前歯に適したF型と、奥歯に適したY型があります。効果や歯垢の取れ方には違いはありませんので、使いやすいほうを選ぶとよいでしょう。デンタルフロスを始めてお使いになる方は、いきなりロールタイプにチャレンジするよりも、ホルダータイプから徐々に慣れていくことをおすすめします。

ロールタイプもホルダータイプも、おおよその使い方は同じです。前後に動かしながら、ゆっくりと歯と歯の間に糸を入れます。勢いよく入れると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあるため気をつけましょう。そして、糸を両側それぞれの歯面にしっかりと沿わせながら前後に動かし、プラーク(歯垢)や食べかすを取り除きます。糸を抜くときも無理に上に引っ張るのではなく、ゆっくりと抜くようにしましょう。

●歯間ブラシの種類と選び方、使い方

歯間ブラシはおおよそSSSからLまで、様々なサイズが幅広く展開されています(メーカーによりサイズ表記が異なる場合もあります)。歯間ブラシにおいて最も重要なのはサイズ選びです。広い隙間に細い歯間ブラシを使用してもプラーク(歯垢)を十分に落とすことができません。一方、狭い隙間に太すぎる歯間ブラシを使用しようとすると、ブラシが歯と歯の隙間に入れることができません。また、無理に歯間ブラシを入れようとすることで歯肉退縮の原因になる可能性もあります。ご自身の歯ぐきの状態や歯と歯と隙間に合わせたサイズを選び、隙間の広さごとに数種類の歯間ブラシを使い分けるのがおすすめです。ご自身に合う歯間ブラシのサイズが分からない場合は、お気軽に当院までご相談ください。

歯間ブラシは鉛筆をもつように軽い力で握り、歯と歯のすき間にゆっくりと差し込みます。このとき、歯ぐきを傷つけないように鏡を見ながら行うとよいでしょう。歯間ブラシを歯の面に沿わせるように前後に動かし、プラーク(歯垢)を落とします。歯の内側からと外側から、両方からブラシを入れて磨き残しがないようにしましょう。

●まとめ

毎日の歯磨きに、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することは予防歯科においてとても重要なことです。一日一回、就寝前の歯磨きだけでもいいので、少しずつ取り入れていくようにしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシの選び方や使い方でご不明点などがありましたら、お気軽に当院までご相談ください。